古代ギリシア叙事詩『イリアス』・『オデュッセイア』で登場人物によって語られる物語の中からメレアグロス物語、ニオベー物語、オレステイア物語を取り上げ、それぞれの叙事詩の中での位置付け、後代の作品に現れる同じ物語の叙述との比較、壺絵や彫刻など図像表現との比較などの観点から検討する。