講義題目:アーカイブズ管理の歴史と現在
授業概要:歴史学が対象とする資料は、いかに伝えられ、管理・保存されてきたのでしょうか。また、未来の歴史学を支える現代の資料管理のあり方とはいかなるものなのでしょうか。
本講義では、歴史研究とも密接にかかわる資料管理の学問であるアーカイブズ学を軸とし、近代から現代にかけての理論的展開を概観します。特に、資料と主体との関係に着目し、資料管理を担うのは誰か、近年のパブリック・ヒストリーの議論も参照しつつ、資料を遺し、伝えていく営みに専門職とともに市民がいかに関与しうるかについて、資料と公共性の観点から検討していきます。