和漢薬は、日本古来の生薬やそれらを活用した処方を意味し、漢薬はいわゆる中薬を起源とする漢方薬の原料となる生薬を意味する。本講義では、特に薬学生として必要とされる生薬の基礎知識について、伝統医薬学、特に漢方医薬学的な観点から理解を深めるために開講される。代表的な和薬、漢薬についての性状、品質、薬効については勿論のこと、その原料である薬用資源についても解説を行う。さらに、漢方において重要な役割を果たしている漢方薬についてその構成生薬の役割や適用疾患などについて、伝統的な考察を交え解説する。