自然界には力学的、電気的ならびに光学的なさまざまな振動現象や波動現象が存在する。これら古典物理学に現れる振動および波動現象を一般的に扱うための物理学的および数理的な手法を学び、これを具体的な物理現象を適用することでその有用性を理解することを目的とする。

本講義は、(1)振動や波動現象を物理的(数学的)にどう記述するか?という物理的内容、(2)数学的な方程式の解法に関する数学的な内容、(3)得られた結果がどのような応用を持つか?の応用的な内容の3つの観点から学習する。ことに(2)はこれまでの数学的な知識(微積分、線形代数、微分方程式論)が重要であるが、時間の関係で十分には説明できない。そのため、これを補完するレポートを課して、その理解を深めてほしい。

成績評価はレポートにより評価する平常点と期末試験の成績により総合的に判断する。
両者の割合は40%と60%である。基本的にレポートは返却しないが、問題がある場合には再提出を求めることがある。
また、レポート課題(20問程度用意している)は10問を解答すれば平常点は満点となる。

今年度は当分の間遠隔講義となるため、各回の板書に当たる部分のスライドおよび講義音声をMoodle上にあげるオンデマンド方式で行う。