本講義では,地盤力学第1と第2で学習した内容を基に,土工,斜面安定,土留め工,地盤基礎,トンネルおよびダムなどを対象として,地盤構造物や地中構造物の設計の考え方,設計基準,設計法および施工法などに関して学習する。具体的には,地盤力学第1と第2で学習した地盤の工学的性質,地盤内応力,土圧,せん断,透水,圧密および支持力の知識を活用して,以下の内容を習得する。
1.土や岩盤などを堀り,運搬し,盛固める土工の計画・管理ができる。
2.斜面災害の分類ができ,斜面の安定計算,土留めおよび擁壁の設計ができる。
3.直接基礎や杭基礎の基礎構造物の設計法が説明でき,適切な地盤改良工法を提案できる。
4.岩盤力学の知識・専門用語を理解しトンネルなど地中構造物の設計や施工法が説明できる。
5.ダムのような大型構造物の設計・施工法が説明できる。