環境行動学は、人間を含めた動物の行動を、その行動を取り巻く周囲(環境)との間にある法則的な関係に着目し、その法則をデザインに活かすことを最終目標にしている。ここで「デザイン」という言葉は、意識的で専門家が行う造形行為という意味ではなく、行為と環境とのあいだに、まとまりのある形態(ゲシュタルト)を作り出すという意味で使っている。この観点から、
「人は生活の中で、行動することによって環境をデザインしている」というのが、環境行動学の第一の原理である。
本演習では、1970年代から欧米および日本で心理学だけでなく、建築学やインテリアデザイン、都市計画など、人の住む環境をデザインする広範な学際領域で発展してきたEnvironment-Behavior Studies (日本では「環境行動学」と訳される)の基本的な考えと主要な方法論を学ぶ。この学問の発祥が国際的であった関係から、英文のテキストも必要性に基づいて用いる。しかし、もっと大事なことは、実際に現地で観察することによる学び、すなわちLearning by Doing であり、演習では受講生が屋外・屋内で試行できる実習課題を設けて、「ははん、そういうことだったのか」と腑に落ちる体験をしてもらうように工夫する予定である。
「人は生活の中で、行動することによって環境をデザインしている」というのが、環境行動学の第一の原理である。
本演習では、1970年代から欧米および日本で心理学だけでなく、建築学やインテリアデザイン、都市計画など、人の住む環境をデザインする広範な学際領域で発展してきたEnvironment-Behavior Studies (日本では「環境行動学」と訳される)の基本的な考えと主要な方法論を学ぶ。この学問の発祥が国際的であった関係から、英文のテキストも必要性に基づいて用いる。しかし、もっと大事なことは、実際に現地で観察することによる学び、すなわちLearning by Doing であり、演習では受講生が屋外・屋内で試行できる実習課題を設けて、「ははん、そういうことだったのか」と腑に落ちる体験をしてもらうように工夫する予定である。